注文していたのはマーヴィン・ピークの「死の舞踏」とエリック・マコーマックの「隠し部屋を査察して」。もう1冊マコーマックの「パラダイスモーテル」も頼んだんだけど、絶版らしい、全くもー。マコーマックのは、一種の奇譚集です、かなりグロテスクな発想とか猟奇的だったりフリーキーだったりするんですが、文章そのものが非情にあっさりしていて、ユーモラスと言うか、むしろノスタルジックに牧歌的な雰囲気すら漂ってます。
この時買ったのは、大江健三郎、三島由紀夫、筒井康隆、平野啓一郎と一般的に有名な作家の方々の本、意外にこういうの読んでいない。実は三島も足穂もほとんど読んでいなく、澁澤読んでるのに何でだろう?と自分でも思うんだけど、確かROXY MUSICとBRIAN ENOはよく聴いてるのにDAVID BOWIEはほとんど聴いていないので、そういうもんなんでしょう。(何じゃ、そりゃ)時々「こんだけ色々読んでるのに…一体自分は何読んでんだろう?」と思う事すらあります、ベストセラーものなんて多少でも読み始めたのはつい最近。あ、あれ面白かったですよ、小林よしのりの「いわゆるA級戦犯」。
あと、乙一の「ZOO」買おうと思ったら2巻しか無かった、ダメじゃん、それ。乙一は読みやすくて良いですね、「GOTH」もライトノベル風の軽い文体で読みやすかった。「天帝妖弧」はちょっとベタベタ過ぎて、もう1作の「MASKED BALL」の方がクールで面白かったですね。
そうそう、高校生に筒井康隆と言ったら「知らん」(ヲイヲイ)と言われたので、「パプリカ」とか「エディプスの恋人」とか「七瀬ふたたび」とかいくつか作品名挙げてみたんですが、それでも「知らん」と言うので、本読まない高校生にも何かわかるのないかしらん?と思いましたところ、ありました、「“富豪刑事”の原作書いた人よ!!」「あー!!それなら知ってる!!」
全くもー、よ〜く覚えとけ。
大江健三郎はリアリズム、特に触と臭。肌に触れるもの、温度湿度、感触。「死者の奢り」が読んでみたかったんですが、印象的だったのは「飼育」、自分が普段読んでるものに比較的近いのは「他人の足」かな。
次は、ジョナサン・キャロル読みたいね。